二月の初めての午の日に行なう稲荷揃社の祭礼を初午といい、この日にお参江することを初午詣といいます。京都伏見の稲荷神社の祭神が和銅四年のこの日におくだりになったので、縁日になったといわれています。私も子どものころ、境内の土産物屋で上の布袋や虫の鈴などを買ってもらったのを覚えています。虫の鈴は、果物にかけておくと虫がつかないといわれます。もともと、初午は、その年の豊作を祈った村のお祭りが原型で、それに、稲荷信仰が結びついたものといわれます。四月はじめの巳の日の菜の花祭りの夜と、この初午のどちからに雨が降らないと火にたたられるとか、初午の早い年は火事が多いなどの俗信もあり、初午は人びとの日常生活に密着している行事です。
お見舞いというと、花束とともにお菓子やくだものに人気が集まります。ただ、食べ物は、人によって好き嫌いがあります。また、食事療法をしている患者の場合、たとえそれが好物であっても食べられたいことがあります。だから、食べ物を贈るときは、慎重にすること。また、何の制約もないときは、手作りのお菓子、くだもの、ジュースなどは喜ばれる贈り物です。ただ、消化の悪い食べ物、日持ちの悪いお菓子などは不向き。それと、入院しているのが子供の場合、お菓子など甘い物を贈りがちですが、これは家族にとって迷惑なこと。子供は退屈すると、ついついお菓子に手がのびがちで、体調を崩す危険があります。長期入院している場合、パジャマ、ガウン、シーツ、タオル、室内ばき、肩かけなども喜ばれる贈り物です。ただし、よほど親しくない限り、下着を贈るのはやめておきましよう。
明治初年の新服制は男子を対象とし、女子は除外されていた。のちに女性の西欧風礼装が国事に認められてはじめて、昼夜のレディース・フォーマル・ウェアも定まることになる。午後六時以降のフォーマル・ウェアはイヴニング・ドレス、フランス語でローブ・デコルテという。女性の第一礼装である。公式のディナーレセプション、大規模なボール(ダンス・パーティーのときなどに着る。元首やローマ法王との公式謁見や、皇居での一等勲章親授式には、昼間でも着用する。女性で勲一等を拝受できるのは、大臣に任命された人および皇族と婚姻する人である。デザインは衿もと、肩、背など、大きく刳れている。これは宝石を飾るため。バストをギリギリの線で隠し、ストラップレス(肩吊りひものない形)で肩をまる出しにし、背も露出するのがドレッシーで、フォーマルなデザインである。裾広がりのワンピース形式で、スカート丈は前が靴の先がチラッと見える長さ、後は床上一センチの丈、またはトレーン(裾)を引くデザインである。